クラウン・アネモネフィッシュ|世界のクマノミ図鑑

投稿日:2017年5月15日 更新日:

クラウン・アネモネフィッシュ

【学名】Amphiprion percula ,1802

【英名・別名】Clown Anemonefish、オレンジ・クラウンフィッシュ Orange Clownfish 、イースタン・クラウン・アネモネフィッシュ Eastern Clown Anemonefish、クラウンフィッシュ Clownfish

【分布】中国南部〜フィリピン、ニューカレドニア、インドネシア、パプアニューギニア北部、ソロモン諸島、メラネシア、グレートバリアリーフ

【イソギンチャクの種類】シライトイソギンチャク、センジュイソギンチャク、ハタゴイソギンチャク

【生息深度】水面直下〜15m

【全長】11cm

スポンサーリンク





英名は王冠のクラウンClownではなく、黄色と白と黒の派手な色彩の衣装をまとい、体をくねらせながら不器用に泳ぐのが滑稽な感じなので、「道化師Clown」の意味である。 種小名perculaも同じような理由で「奇妙な(あるいは奇形の)魚」の意。 体色からオレンジ・クラウンフィッシュともいう。 またカクレクマノミに対して東の海域に分布することからイースタン・クラウン・アネモネフィッシュ、あるいは単にクラウンフィッシュとも呼ばれる。 ちなみに本種をイースタン・クラウン・アネモネフィッシュと呼ぶ場合、カクレクマノミをウエスタン・クラウン・アネモネフィッシュと呼ぶ人もいる。

↑不器用に泳ぐ様子や体型だけでなく、魚には珍しく表情にも愛嬌がある。(パプアニューギニア)

↑おおきいのが雌、小さい方は雄で黒い縁取りはかなり細い。(パプアニューギニア)

↑イソギンチャクのすぐそばの岩に産み付けられた卵の世話をする雄(パプアニューギニア)

パプアニューギニア北部、ソロモン諸島、メラネシアからグレートバリアリーフにかけて分布し、カクレクマノミとは生息域が重ならない。 カクレクマノミと非常によく似るが、一般的に鰭や白いバンドの縁取りの黒い部分がやや濃く、コントラストがはっきり見える。 しかしなかには、カクレクマノミよりも縁取りが少ない個体もいるので区別は難しい。 したがって、本種の同定には分布が大きな手掛かりとなる。 ラグーン内や浅いサンゴ礁の水面直下から水深15m程度にかけてすみ、同じイソギンチャクを利用するクマノミより浅いところで見られる。 シライトイソギンチャク、センジュイソギンチャク、ハタゴイソギンチャクなどに頼って生活する。 カクレクマノミとともに、クマノミ類中最小の部類である。

↑模様のバリエーション

1:バンドの暗い縁取りがほとんど見られない若い個体(パプアニューギニア)

2:バンドが途中で切れているもの(パプアニューギニア)

3:黒い縁取りの面積が極端に大きいもの(水槽)

4:白いバンドが融合しているもの(水槽)

5:2本目のバンドがほとんど消えているもの(水槽)

6:体色が黒いもの(水槽) 他のクマノミ類の場合も同様だが、水槽で飼育すると色や模様の変異が大きくなる傾向がある。

 



スポンサーリンク







広告

Copyright© Ocean Blue , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.